パキスタン手織緞通


パキスタン手織緞通
パキスタン緞通の歴史

パキスタン緞通の歴史は古く、ムガール王朝のアクバル大帝(1556〜1605)が、ペルシャのイスファハンから織匠を招いて王宮用の敷物をラホールの宮廷で織らせたのが、当地における生産の始まりといわれています。織り方はペルシャカーペットに学んだペルシャ結びと、アフガンカーペットに学んだトルコ結びの2種類があり、デザインもいわゆるパキスタン独特といわれるものは少なくアフガン、コーカサスのデザインを模して生産されています。近年はペルシャ、トルコといった超高級品と一般普及品のカーペットとの中間の質、価格で市場を広げています。
中間とはいえ、手織段通ともなると価格は数十万円になるものも多く、価格に見合った製品選びが大事だといえます。


緞通制作01
織り上がったばかりの状態

織り上がったばかりで洗いやカットがされていない状態です。
まだ、毛足が長く柄もはっきりと出ていないですね。

緞通制作02
洗い作業後の状態

洗い上がったばかりの状態なので長い毛足が波打ち、柄もわかりにくいですね。
この洗い作業は4〜5回繰り返されます。

緞通制作03
仕上がり直前の状態

表面のつやを出すケミカルウォッシュやパイルを揃えるクリッピング作業(カット)などが終わった状態です。この状態になるまでにマットサイズ(60×90cm程度)で約6週間ほどの日数を要します。

※1枚のパキスタン緞通が完成するまでには約35〜36の工程があります。